DONNECT

プライマリケアを重視する内科医のとったビジネス戦略

医師インタビュー

掲載日 : 2021年3月19日


日本鋼管病院初期研修→日本鋼管病院呼吸器内科→訪問診療クリニック勤務(卒後8年目)→訪問診療クリニック開業(卒後11年目)

DONNECT:本日はお忙しい中、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。

早速ですが、関根先生は医局に入らず、市中病院に勤務されていましたが、医局に入らなかったのは何故ですか?

関根先生:大学病院で、自分の専門分野だけを仕事にするよりも、現場でプライマリケアを重点的に学びたかったんですよね。いわゆる街のお医者さんになりたかった。大学病院の医師はどうしても知識が妙にマニアックだったりと、偏りがある気がします。



DONNECT:確かに臨床を学ぶという点では、内科も外科も、市中病院の方が速度感では上だと思います。現在は、訪問診療クリニックを経営していらっしゃいますが、独立を考えはじめたのいつ頃ですか?

関根先生:卒後5年目で考え始めましたね。病院内で、感染症対策委員会、緩和ケア、NST等の委員会に所属していたんですが、それらの業務は他科の医師や、他業種とチームを組むことが多かった。チームを組んで仕事をするって面白いなって思いました。あとは、マネージメント系の仕事もやりがいに感じましたね。

でも20代の医師が、大病院のマネージメントをするって難しい。なので、自分で組織を作ろうと思いました。訪問診療であれば、元々の街のお医者さんっていうコンセプトにも合致しますし。



DONNECT:自分で経営を始めて、よかったこと、悪かったことはどんなことですか?

関根先生:良かった点は、自分がやりたかったマネージメントだったりチーム作りができるようになったことですね。自分が責任を持って思い描いた組織を作っていくというのはやりがいがあります。

逆に責任が重くなったり、資金繰りなどの細かいお金のことを考えなくてはならないので、そこは少し大変かもしれません。



DONNECT:収入面はどう変わりましたか?

関根先生:勤務医時代は1500万前後でした。現段階では、まだ組織づくりの途中ですが、大体同じくらいですね。もっと組織が大きくなれば、大病院の院長ぐらいにはなると思います。訪問診療市場も、2045年ぐらいまでは成長期という読みがありますね。ある程度ベテランになってから開業する先生方が多いですが、そういう方々は訪問診療を選択しない、という点も、比較的需要に対して供給が少ない要因だと思います。



DONNECT:クリニックのセールスポイントはどんなところですか?

関根先生:まず、医師にとっては、かなり仕事に集中できる環境になっていますね。オンコール対応も自宅でできるのでQOLが上がりますし、カルテもペーパーレスなので、ipad、キーボードでクラウドを用いて外でも記載することができます。また、ケアマネージャー、訪問看護師との連携も取りやすいのが特徴です。



DONNECT:最後に、若手の医師について言いたいことはありますか?

関根先生:医者になることが大事なのではなく、医者になって何をするかが大切だと思います。自分のキャリアプランのゴールをしっかり考えて欲しいですね。独立して大変なことはありますが、やりがいがあるし、自分で決めたことなので後悔はありません。惰性でなんとなく今の施設で働き続けるというのは、やめてほしいですね。



DONNECT:本日は貴重なお話ありがとうございました。